キリストの誕生を祝うクリスマス。
世界で見たクリスマスは、日本では見たことがない、一味もふた味もちがう風景が広がっていました。
希望と歓びが満ちる景色を見ながら、何が一体そうさせるのかを見てみると、イエス様、神様を近くすることだと分かりました。
御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。
きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである」。
するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神をさんびして言った、「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」。』
ルカによる福音書2:7-14より
フランスで見た、美しいクリスマス
私は過去パリで1回、リヨンで2回、クリスマスシーズンをフランスで過ごしたことがあります。
一番特徴的なものが、各教会や家庭に飾られている、イエス様の生誕を模した装飾、クレッシュ(crèche)。
フランス第2の都市、リヨンでは絹織物が盛んで、また映画発祥の地、という地域柄もあるせいか、人形に着せる服や装飾がとても本格的。同じものがまったく見当たらないほど個性豊かで、リヨンの人々を表すような温かみ溢れるクレッシュを見ることができます。
フランスに何回か渡航する中で、イエス様や母マリヤを愛して、本当に嬉しく、あたたかい心でクリスマスを準備するマダム、毎日教会をきれいに掃除し、生花を飾るフランス人の姿は本当に素敵でした。
流石「カトリックの長女」と呼ばれる国だけあって、誰にも真似できないような気品と美しさ、神様を信じて生きることがどれほど素晴らしく良いのかを、街全体と人々が見せて証しているように感じたのです。
日本人として学ぶところがたくさんあり、変わることなく「こんな風になりたい」と憧れを抱くようになりました。
夕日が暮れゆくリヨンの街を足早に歩きながら、キリストを迎え神様と共に生きる人生ってこんなに希望的なんだと心があたたかくなりました。
冬のヨーロッパ、零下の外気温を全く感じないほどに。
アドベント2023
フランスでの経緯もあって、今年私はどのようにイエス様を迎え、クリスマスを準備するか本当に悩んでいました。
神様、イエス様って何をもらったら満足するんだろう?何に感動するんだろう?
模索の日々を過ごす中でまずは聖書に立ち返ろうと、アドベント企画の聖書プログラムを読みながら、今年大事にしたことは「神様目線」。
イエス様がどれほど奇跡の中で生まれるように、神様が過去6000年前から行われてきたのかを意識してみると驚嘆することばかりでした。分かって迎えることも大事だから、これはこれでよかったんですが、もう一歩欲しいところ。
悩みに悩んだ末、アドベント企画を読了した日、ついにこれだ!!と思える答えが来ました。
愛と平和のクリスマス
今年のクリスマスを「愛と平和のクリスマス」として過ごそうと、教会で伝えられたのがまさに答えだったわけですが、その数時間前、私は先生が伝えられた平和に関する御言葉をたまたま読んでいました。
ある年のクリスマスー
願っていたことが難しい状況になって心情をやきもきすることがあったけれど、すべき仕事もしながら周りの人に真心で接したこと、寒空の下で暖を取りながらその場所をクリスマスの雰囲気にして歌って賛美をするようになり、その日礼拝も捧げたという経緯でした。
私は神様を信じ、誰よりもイエス様を信じている先生なのに、よりによってなぜ、このクリスマスの時に心穏やかでないことが起こるのか本当に疑問に思いました。
しかし、先生はこのように悟られ、教えてくれました。
(何か自分にとって不都合なことがあるとき)
クリスマス礼拝の御言葉
「悪いやつ、こんなによくしてあげたのに」と言わないで、「御心があるだろう」と思うべきです。「何か御心があるはずだ。あのようにコノハズクが夜通し鳴くのは、何か事情があるだろう。経緯があるだろう。」(中略) 神様に委ねたら、神様が解決してくれます。
心情が紆余曲折することはあったけれど、結局はその経緯を経て、礼拝も捧げたら心に感動を受けて作詞作曲できた曲が数曲もあったと先生は言います。
音楽をやっている身としては、万が一、貴重な賛美の作品(楽曲)が世に生まれてこなかったら..と考えるだけでもう気が気でありません(笑)
神様が、人間では考えられないプレゼント(賛美)をあげるために、状況環境を変えられたのだなと思うともうひたすら感謝であり、目の前の現実をどう捉えるか、本当に知恵深さが必要なんだと思うようになりました。
神様が下さったことに感謝し、悟って行わなければなりません。
クリスマス礼拝の御言葉
心情を分かって差し上げること、心を分かって差し上げることが大きいのです。必ず、何かうまくいかないとき、カンカンに怒ったりしないでください。
平和はつくるものと聞いたことがあります。
難しい状況の中で平和をどうやってつくるのかー その最初の1歩は心に余白をつくってみることかもしれません。「何か御心があるだろう」と神様や、イエス様を考えること、つまり心に迎えるところから始まるのではないでしょうか。
今年はイエス様が、お生まれになって2023回目の生誕記念。行いで考えも心もつくり、変化した姿でその日を迎えたいものです。一人でがんばるのではなく、神様と一緒に。
クリスマスまで、あと1週間。
私が通う天運教会(キリスト教福音宣教会)では有志で集まった人たちが、アドベント企画をしています。クリスマスにちなんだ記事やSNSでの発信を楽しめるアドベントカレンダーはこちら!