教会というのは、実におもしろいところです。
私が数ある教会の中で摂理を選んだ一番の理由は、ここで聞く御言葉(みことば)が世界で一番良いから。
何が良いのかと言うと、聖書を読んでてもよく分からない謎がすっきりと解けること。そして今週特に感じたのは、以前聞いたはずなのに、受け取る教訓や感動、悟りの類いが多いこと。あたかも、その話、初めて聞きましたという位に毎回新鮮で本当に不思議。
さて今週は、「個性」や「使命」に関する御言葉を聞きました。
VUCAな時代、価値観の多様性だとかAIの発展だとか、周辺環境が高速かつ未知に変化する中で同時に問われる、人間にしかできないこと、”わたし”にしかできないこと。
また、このような背景事情の有無に限らず、人がシンプルに知りたいと願う、特技、自分の価値一
そんな私たちにとって、関心事のひとつ「個性」とは何かを教えてくれました。
木もすべて特性があるように、それぞれ自分の個性と特技がある。
御言葉より
聖書の人物たちを見ると、
アブラハムは信仰、
イサクは従順、
ヤコブは祈り、
ヨセフは夢を見て夢を実現する特技、
ダビデは勇猛と大胆、
エステルは決断の特技があった。
神様が話される個性を見ると、なるほど目に見える功績とかいわゆるスペックではない内面的なことだとか、神様に対する姿勢も個性になるのねと、とても希望的に思えます。
私も自分にはどのような個性があるのか考えました。
礼拝時にメモしたノートとにらめっこしたり、考察を書きこんでみたり…。
しかし本質的な個性を探してはみるものの、どうもピンと来ないこと数日。
“あぁ、私は週の半ばを過ぎても全然悟れない。今頃天国ではこの御言葉を聞いたはずのマリアは何してるんだろう..2000年前に行ったことへの甲斐が爆発、舞い上がって神様やイエス様に栄光を帰しているに違いない..”と、現実逃避という名の想像ばかりが先行してました。
今回説教の中で特にスポットライトが当たったのは、イエス様が十字架につけられる数日前、香油の壺を割って香油を注いだベタニヤのマリアと、奴隷として売られたはずが、結果的にはエジプトの総理大臣になったヨセフでした。
新約聖書と旧約聖書一
時代が全く異なるこの二人をよくよく観察してみたとき、ひとつの共通点を見つけました。
それは「神様からもらったものを大切にした」ということ。
マリアはイエス様の話をよく聞く特技があり、ヨセフは啓示で受けた夢を獄の中でも捨てなかったと言います。
人から何を言われても、落胆するしかない状況でも、神様からもらった恵みを十二分に受け取って、自分のものにしたことでした。
“どんなことがあっても私が手放さなかったもの”
“いろんなことを経て最後、自分に残ったもの”を考えたとき、何かが見えてくるかもしれません。
結局私の場合は、何の前触れもなく、突然仕事中に個性の名称がイメージとしてバン!と思い浮かぶ珍体験をしたと思ったら、取り巻く環境が変わり、新しい流れが始まり、これだから御言葉っておもしろいんだよなぁと改めて実感するのでした。
2023.11.26 あなたの信仰どおりに主に行ないなさい