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主日礼拝 特別賛美「聖霊の道」

 賛美の魅力は何かと聞かれたら、「生きた音楽」だと私は答えます。

 歌詞自体が神様の御言葉なので力を受けたり癒されるのは有名な話。

 賛美の奏者として感じるのは、現実で実際起こったこと、成し遂げたこと自体が曲になっているのでその説得力たるや。同じ曲だとしても演奏する時に合わせて、引き出される音や表現も異なり、実に多様です。

目次

チョン・ミョンソク牧師が作詞作曲する賛美

 さて、これからご紹介する作品はチョン・ミョンソク牧師(以下、チョン牧師)が即興で作詞作曲された1,700曲あまりの賛美の内のひとつ。これだけの曲数が即興で創られた事実だけ見ても、もはや有り得ないこと。

 しかし、それ以上に私が本当に凄いと感じることは、山の稜線のように、心情の機微な移り変わりが深い構想でありながらも易しく、自然な旋律として描写されていること。
 作品を通して詠じられている「心情」がどの作品を聴いても鮮明に表現されている所に、私はいつも”本当に見事だなぁ”、”本当に不思議だ”とびっくりしながら感嘆してます。

 例えば数式ひとつ取っても、巨匠と言われる次元の人が見出したものは「極めてシンプルで美しい数式」と表現されますが、それと同じような感覚かもしれません。

 私が教会に通い始めた頃、初めてチョン牧師が作詞作曲された賛美を聞いたとき、「本物の音楽を見つけた」と感動したことを今でもよく覚えています。

聖霊の道

 世界で一番大きな自然の教会、月明洞に新しく作られた西の道を「聖霊の道」と呼びます。
この道の経緯と心情が詠じられた曲、それが「聖霊の道」という作品です。

 傾斜が急な坂につくられたSラインの道。
美しい曲線美、名山へと続く空間の広さを感じる情景描写と共に、あぜ道だったこの場所に道がつくられるようになった過ぎた日から遠く遠い先の未来に向かう心情描写が雄壮に描かれています。

演奏の経緯

 この曲は2025年1月最後の礼拝で特別賛美として演奏しました。

 強弱や表現記号など、通常見られる楽譜への指示は特段ありません。そのため普通に演奏すると変化が乏しく、平坦になりがち。
 しかし、詳しく聴いてみると歌詞に合わせて、1小節毎に求められる表現の内容も音色も、Sラインの道よろしく、全く異なることが分かって衝撃を受けました。楽譜に分かりやすい情報がないからこそ、楽譜に囚われずに気づけたことかもしれません。個人的には「滑らかにやりなさい」とインスピレーションを受けたので、曲線美を意識したのがこの日のポイントだったようにおもいます。

 聖歌隊とはリハーサル前日まで、聖霊の道に関する御言葉を共有しながら1週間かけて賛美を研究し、賛美する自分自身もつくりながら、主日礼拝を捧げました。

聖霊の道をつくったように、月明洞を、あぜ道を通っていたのを、道路をつくって車が通るようにしたように、高速道路をつくるように、線路をつくるように、磨きなさい。
あなたの心を磨きなさい。

2024年11月24日主日「心を磨きなさい」

聖霊の道を歩きながら感じたこと

 聖霊の道をつくる前にチョン牧師がこの道の補修をしていたときのこと。その頃たくさんの雨が降っては全てが流され、その度に気を揉む心情だったそうです。

 しかし、チョン牧師は何度補修した所が雨に流されようとも、最後まで諦めることなく作業をされました。そんな中、「神様との約束」の象徴として聖書でも有名な大きな虹が月明洞にかかり、それ以後は雨が収まったといいます。こうした紆余曲折を経てついに完成したのが、聖霊の道です。

 ここにはもうひとつの絶景がありますが、それは道の両脇に置かれた無数の石です。

 ある雨の日、私が聖霊道を歩いていた時に目に止まったこの石たちは、まるで宝石のようにぴかぴか輝いていて、とても不思議でした。晴れの日には普通の石に見えるけれど、雨の日だからこのように美しく見えると教えてもらってからは、まるで美術作品を見るように一つひとつ、じっくり鑑賞したほどです。

 聖霊の道をつくり始めた頃は雨による艱難困難が絶えなかったけれど、神様によって状況が変わり、ついに完成した後はむしろ、雨の日が絶景を見ることができるように、人の人生もそうだ。
 難しくても心を磨いてつくったら、その後ではどんな時だとしても、自分自身という作品を通した絶景を神様に見せることができる。

 このようなことを歩きながら悟るようになりました。

 悟った心で賛美をすると、受け取る心情が更に深まることも賛美の魅力。賛美の力を受けて、2025年最初の月を締めくくり、新しい月へと走っていきたいものです。

 

聖霊の道

(ここは神様の自然聖殿の宮
西の山の向こう側、ここは)

聖霊の道
美しく素敵です
御旨ある場所 道ある
経緯ある場所 道作ります

(ここは、幼い時、祈るため山を越え、小道もなく、
自分の手であちらこちらいばらをかき分けて通った祈りの道だが、
神様が計画し、聖霊が御自らここに大胆に道をつくり始めました)

神様 聖霊様 構想なさり 作った道
誰が誰が 深い経緯知るか

この道 沿って
山越え 谷 通り くねくね
1人通った 手のひらほどの道
遠く遠くかすかに見える

テドゥン山 ヨンムンコルの渓谷へ通った
祈りの道が
千年歴史婚宴の
歴史の道となった

(これから、ここを摂理史の千年歴史の間ずっと
新婦たちが行き来して神様に美しい姿を見せ昔を思い出し、
経緯を考えながら、私のように感激して神様に栄光を帰し、
喜んでいつも生きるように、貴重に使うこの道になることを祈ります)

千年間続く
永遠な道は
命の道か
歴史の道か

神様 聖霊様 私と御子と共に
通って 昔話して
千年の間 新婦がゆく
美しい道なのだ

愛は この道のよう くねくね
神秘的に永遠 永遠だろう

(感謝と栄光を帰して、 主の御名で祈りました。アーメン)

鄭明析(チョンミョンソク)牧師 作詞 作曲
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